ライブディオZXとスマートディオZ4の違いを比較
ホンダ ライブディオZX(ディオシリーズ3代目)の歴史
1994年1月21日に「ライブディオZX」が新登場。型式は、A-AF35
ディオシリーズの3代目のライブディオがベースにフロントブレーキに油圧式ディスクを装備。クローム仕上げの立体エンブレイムを配し、シートにシルキータッチ素材を使用するなどした。ハイマウント・ストップランプ(発光ダイオード採用)内蔵のリアスポイラー、カラード・ホイールとワイド偏平タイヤは、ZXだけの特別装備。
1995年1月24日に「ライブディオZX」をカラーチェンジ。
フロントにZX専用の油圧式(ハイドロリック)サスペンションと、ZX専用の艶やかな光沢を放つ鏡面処理を施したステンレス・カバードタイプマフラーを装備。車体色は、3色(ピュアフランドルイエロー、パールコーラルリーフブルー、ブラック)。
1996年1月に「ライブディオZX」をカラーチェンジ。
前後ホイールにアルミダイキャストを採用。シート表皮を細かい格子調に変更。車体色は、4色(マグナレッド、キャンディエクストリームブルー、マットアクシスグレイメタリック、ピュアブラック)。
1996年12月23日に「ライブディオZX」をマイナーチェンジ。
燃料タンクを6リットルに変更。ヘッドライトの光量をアップした40W/40Wのハロゲンタイプを採用し、ヘッドライトとウィンカーを四輪車イメージの一体型クリアアウターレンズでまとめた。フロントフォークにツーピースタイプのボトムケースを採用。車体色は、4色(ブーンシルバーメタリック、キャンディマーベラスオレンジ、ピュアブラック、マットアクシスグレイメタリック)。
1997年1月に特別・限定仕様の「ライブディオZX」を発売。
1997年5月に特別・限定仕様の「ライブディオZX」を発売。
1998年1月20日に「ライブディオZX」をカラーチェンジ。
車体色は、3色(メイイエローメタリック、メタルブラウンメタリック、エスセテシズムシルバーメタリック)。
1998年7月1日に特別・限定仕様の「ライブディオZX 50thアニバーサリースペシャル」を発売。
ホンダ創立50周年を記念して1965年に四輪のF1で初勝利を獲得した「RA272」を彷彿とさせるホワイトを施した50thアニバーサリースペシャルを5,000台限定で発売。クラシカルなクリーミーホワイトを基調に、リアスポイラーと前後ホイール、リアサスペンションスプリングをレッドに。赤いエンブレムをあしらったスペシャルキーやカーボン織布風のパターンのシート側面生地や赤いスペシャルエンブレムを採用。
1998年11月4日に「ライブディオZX」をカラーチェンジ。
車体色は、3色(パールシーシェルホワイト、ブーンシルバーメタリック、ピュアブラック)。
1999年9月14日に「ライブディオZX」をマイナーチェンジ。型式は、BB-AF35
キャブレターのセッティングを変更し、マフラー内部に酸化触媒(キャタライザー)を採用し、国内の新排出ガス規制に適合。マフラーの構造を変更し、国内の新騒音規制にも適合。マフラープロテクターの形状変更とスケルトンタイプのリアスポイラーを採用。
2000年3月24日に特別・限定仕様の「ライブディオZX スケルトン」を発売。
ハンドルカバーやフロントカバー等の外装部品に半透明の素材を採用したスケルトンを5,000台限定で発売。車体色は、2色(サイバークリアブルーとサイバークリアレッド)。
2000年8月26日に特別・限定仕様の「ライブディオZX スペシャル」を発売。
ブリティッシュ・アメリカン・レーシング(BAR)・ホンダF1チームカラーをイメージしたスペシャルを5,000台限定で発売。フロントカバーに個性が際立つ「BARホンダF1チーム」ロゴを施し、ボディカラーと同色のリアスポイラー、レッドの前後ホイールを装備。
2001年3月22日に「ライブディオZX」をマイナーチェンジ。
盗難抑止システムとして、メインスイッチ、シートオープナー、ハンドルロックをメインのキーシリンダーに集約し、キーシリンダーにはキーシャッターを装備。また、キー付きガソリンタンクキャップや、イモビアラームプレワイヤリングを標準で装備。車体色は、3色(フォースシルバーメタリック、パールミルキーホワイト、チェッカーブラックメタリック)。
2001年9月に「ライブディオZX」をカラーチェンジ。
車体色は、3色(パールミルキーホワイト、チェッカーブラックメタリック、フォースシルバーメタリック)。これがライブディオZXの最終モデル。
ホンダ スマートディオZ4(ディオシリーズ4代目)の歴史
2002年3月21日に「スマートディオZ4」が新登場。型式は、BA-AF57
スマートディオのスポーティ仕様車。ライブディオ時代までの「ZX」に相当するモデルで、Zを継承し、4ストロークから「Z4」と名付けられた。車体色は、2色(クリアシルバーメタリック、クリッパーイエロー)。
2004年2月21日に「スマートディオZ4」をフルモデルチェンジ。型式は、BA-AF63
フルモデルチェンジされAF63型となった。燃料供給方式に、50ccモデルとしては初の電子制御のフューエルインジェクションを採用。4ストのエンジンも一新され、OHCながら4バルブ化。フロントサスに油圧式のテレスコピックフォークを採用。車体色は、2色(べガブラックメタリック、パールシーシェルホワイト)。
2005年2月10日に「スマートディオZ4」をカラーチェンジ。
車体色は、3色(シールシルバーメタリック、ベガブラックメタリック、パールシーシェルホワイト)。
2006年1月17日に「スマートディオZ4」をカラーチェンジ。
車体色は、3色(フォースシルバーメタリック、ベガブラックメタリック、パールシーシェルホワイト)。
ここでは、
2001年3月22日発売のホンダ ライブディオZX(型式 BB-AF35)と
2002年3月21日発売のホンダ スマートディオZ4(型式 BA-AF57)
の違いを比較しました。
ライブディオZXとスマートディオZ4のスペックの違いを比較
※数字が大きい方をこの色にしています。
タイプグレード名 | ライブディオZX | スマートディオZ4 |
---|---|---|
モデルチェンジ区分 | マイナーチェンジ | 新登場 |
型式 | BB-AF35 | BA-AF57 |
発売日 | 2001年3月22日 | 2002年3月21日 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 1675 | 1710 |
全幅 (mm) | 630 | 620 |
全高 (mm) | 995 | 1010 |
ホイールベース (mm) | 1145 | 1190 |
最低地上高(mm) | 105 | 115 |
シート高 (mm) | 700 | 710 |
乾燥重量 (kg) | 69 | 72 |
車両重量 (kg) | 75 | 77 |
最小回転半径(m) | - | 1.8 |
乗車定員(名) | 1 | 1 |
燃料消費率 国交省届出(30km/h走行時)(km/L) | 49 | 75 |
原動機型式 | AF34E | AF55E |
原動機種類 | 2ストローク | 4ストローク |
気筒数 | 1 | 1 |
シリンダ配列 | 単気筒 | 単気筒 |
冷却方式 | 空冷 | 水冷 |
排気量 (cc) | 49 | 49 |
カム・バルブ駆動方式 | - | OHC(SOHC) |
気筒あたりバルブ数 | - | 2 |
内径(シリンダーボア)(mm) | 40 | 38 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 39.3 | 44 |
圧縮比(:1) | 7.1 | 12 |
最高出力(kW) | 4.6 | 3.7 |
最高出力(PS) | 6.3 | 5 |
最高出力回転数(rpm) | 7000 | 8000 |
最大トルク(N・m) | 6.5 | 4.6 |
最大トルク(kgf・m) | 0.66 | 0.47 |
最大トルク回転数(rpm) | 6500 | 7000 |
燃料供給方式 | キャブレター | キャブレター |
燃料供給装置形式 | - | NVK00A |
燃料タンク容量 (L) | 6 | 5 |
燃料(種類) | レギュラーガソリン | レギュラーガソリン |
満タン時航続距離(概算・参考値) | 294 | 375 |
エンジン始動方式 | セルフ・キック 併用式 | セルフ・キック 併用式 |
点火装置 | C.D.I.式 | C.D.I.式 |
点火プラグ標準搭載・型式 | BR6HSA | CR8EH-9 |
点火プラグ必要本数・合計 | 1 | 1 |
搭載バッテリー・型式 | YTR4A-BS | YTZ7S |
バッテリー容量 | - | 12V-6Ah |
エンジン潤滑方式 | 分離給油(2スト) | ウェットサンプ式 |
エンジンオイルタンク容量 | 1.3 | 0.7 |
クラッチ形式 | 乾式・多板・遠心 | 乾式・多板・遠心 |
変速機形式 | Vベルト式・無段変速 | Vベルト式・無段変速 |
フレーム型式 | アンダーボーン | アンダーボーン |
キャスター角 | 25°40 | 26°30 |
トレール量 (mm) | 72 | 72 |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク |
ブレーキ形式(後) | 機械式リーディングトレーリング | 機械式リーディングトレーリング |
ブレーキオイル適合規格 | DOT 4 | DOT 4 |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク | テレスコピックフォーク |
懸架方式(後) | ユニットスイング式 | ユニットスイング式 |
タイヤ(前) | 90/90-10 | 90/90-10 |
タイヤ(前)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(前)荷重指数 | 50 | 50 |
タイヤ(前)速度記号 | J | J |
タイヤ(前)タイプ | チューブレス | チューブレス |
タイヤ(後) | 90/90-10 | 90/90-10 |
タイヤ(後)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(後)荷重指数 | 50 | 50 |
タイヤ(後)速度記号 | J | J |
タイヤ(後)タイプ | チューブレス | チューブレス |
ホイールリム幅(前) | - | 2.15 |
ホイールリム幅(後) | - | 2.15 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) | 1.25 | 1.25 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) | 2 | 2 |
ヘッドライト定格(Hi) | - | 40W/40W |
ヘッドライトタイプ(Hi) | PH11 | PH11 |
テールライト定格(制動/尾灯) | - | 18W/5W |
スピードメーター表示形式 | アナログ | アナログ |
メーター表示 |
燃料計 有 |
燃料計 有 |
車両装備 |
シート下収納(シート下トランク) 有 センタースタンド 有 |
前後連動式ブレーキ 有 ヘルメット収納 有 シート下収納(シート下トランク) 有 センタースタンド 有 |
メーカー希望小売価格/カラーバリエーション |
184,000円(消費税抜き本体価格) フォースシルバーメタリック パールミルキーホワイト チェッカーブラックメタリック |
189,000円(消費税抜き本体価格) クリアシルバーメタリック、 クリッパーイエロー |
国内年間計画販売台数 |
ライブ Dio ZX、ライブ Dio・Sシリーズ合計80,000台 ※ホンダ ディオの年間販売計画台数の推移は、こちら。 |
合計8,000台 |
ライブディオZXとスマートディオZ4の違いを比較
1994年1月21日にディオシリーズ3代目のライブディオが発売された。同時に発売されたのが「ライブディオZX」でライブディオで設定された3タイプの中で、一番スポーツ性が高いモデルだった。最高出力は、その時の原付1種クラスの自主規制値いっぱいの7.2馬力(ライブディオは、7.0馬力)で、油圧ディスク式のフロントブレーキや、くさび状(ウェッジシェイプ)のスポーティなフォルムが特徴だった。
1996年12月23日のマイナーチェンジでは、タンク容量が6リッターに拡大し、ヘッドライトの光量がアップ。
1999年9月14日のマイナーチェンジで国内の排ガス・騒音規制に対応。
2001年3月22日のマイナーチェンジでは、キーシャッターが装備された。
2001年9月のカラーチェンジが最終モデルとなった。
ディオシリーズ4代目のスマートディオが新発売された約1年後の2002年3月21日にスマートディオのスポーティ仕様車の「スマートディオ Z4」が新発売された。「Z4」は、これまでのスポーティ仕様の「ZX」に相当するモデルで、4ストロークエンジンになったので「Z4」と名付けられた。フロントディスクブレーキやリアスポイラーを装備しているのは、2代目スーパーディオと3代目ライブディオの時の「ZX」と同じだが、今回の「Z4」は、エンジンや変速比に変更がなく、ノーマルモデルと同じだった。しかし、アルミホイールのデザインは、Z4専用だった。「Z4」は、2004年2月21日にフルモデルチェンジで全面変更され、4バルブエンジンを搭載し、燃料噴射装置にフューエルインジェクションが採用された。ちなみにZ4以外のスマートディオは、キャブレター仕様のまま、2007年モデルを最後にラインナップから消えた。
スポーティ仕様ではない、標準車同士のライブディオとスマートディオの違いは、こちら。
メーカーリリースによると、
「ZX」の読み方は、「ジーエックス」。当時、若者のライダーは、「ゼックス」と呼ぶ人が多かった。
「Z4」の読み方は、「ズィーフォー」。
●タイプグレード名
ライブディオZX → スマートディオZ4
●モデルチェンジ区分
マイナーチェンジ → 新登場
●型式
BB-AF35 → BA-AF57
●発売日
2001年3月22日 → 2002年3月21日
●全長 (mm)
1675 → 1710
●全幅 (mm)
630 → 620
●全高 (mm)
995 → 1010
●ホイールベース (mm)
1145 → 1190
●最低地上高(mm)
105 → 115
●シート高 (mm)
700 → 710
●乾燥重量 (kg)
69 → 72
●車両重量 (kg)
75 → 77
●燃料消費率 国交省届出(30km/h走行時)(km/L)
49 → 75
●原動機型式
AF34E → AF55E
●原動機種類
2ストローク → 4ストローク
●冷却方式
空冷 → 水冷
●内径(シリンダーボア)(mm)
40 → 38
●行程(ピストンストローク)(mm)
39.3 → 44
●圧縮比(:1)
7.1 → 12
●最高出力(kW)
4.6 → 3.7
●最高出力(PS)
6.3 → 5
●最高出力回転数(rpm)
7000 → 8000
●最大トルク(N・m)
6.5 → 4.6
●最大トルク(kgf・m)
0.66 → 0.47
●最大トルク回転数(rpm)
6500 → 7000
●燃料タンク容量 (L)
6 → 5
●満タン時航続距離(概算・参考値)
294 → 375
●点火プラグ標準搭載・型式
BR6HSA → CR8EH-9
●搭載バッテリー・型式
YTR4A-BS → YTZ7S
●エンジン潤滑方式
分離給油(2スト) → ウェットサンプ式
●エンジンオイルタンク容量
1.3 → 0.7
●キャスター角
25°40 → 26°30
●メーカー小売希望価格
184,000円 → 189,000円
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