PCXハイブリッドとPCX e:HEVの違いを比較
ホンダ PCXハイブリッドの歴史
2018年9月14日に「PCXハイブリッド」が新登場。型式は、2AJ-JF84
量産用オートバイでは世界初となるハイブリッドシステムを搭載。容量23Lのメットインスペース後方に48Vリチウムイオンバッテリーを搭載し、ACGスターターに駆動アシストの機能を追加。変速モードを、適度なアシストで低燃費に寄与するDモードと、アシストを強めてよりスポーツ性を高めたSモードに切換が可能。PCX150にオプション設定された前輪のみ動作するABSを標準装備。車両重量は、135kg。製造は、ベトナム。車体色は、1色(パールダークナイトブルー)の設定。
2021年1月28日にフルモデルチェンジした「PCX e:HEV」を発売。型式は、2AJ-JK06
PCXハイブリッドがフルモデルチェンジされ名称が「PCX e:HEV」になった。エンジン始動などで用いられるACGモーターが駆動力のアシストを行うところなど、ハイブリッドシステムの基本は踏襲したがエンジンは、新型の水冷単気筒となり、4バルブ化された。後輪のスリップを抑制する Honda セレクタブルトルクコントロールを採用。ABS付きのブレーキは前後ともディスク式となった。リアのホイールは、前モデルまでの14インチから13インチにサイズダウン。タイヤの幅は、前後とも1サイズアップされた。フロントポケットに「USB Type-C」の充電ソケットが設けられた。シート下スペースの容量が1リットル増え24リットルとなった。車体色は、1色(パールジャスミンホワイト)。
ここでは、
2018年9月14日発売のホンダ PCXハイブリッド(型式 2AJ-JF84)と
2021年1月28日発売のホンダ PCX e:HEV(型式 2AJ-JK06)
の違いを比較しました。
PCXハイブリッドとPCX e:HEVのスペックの違いを比較
※数字が大きい方をこの色にしています。
タイプグレード名 | PCX HYBRID | PCX e:HEV |
---|---|---|
モデルチェンジ区分 | 新登場 | フルモデルチェンジ |
型式 | 2AJ-JF84 | 2AJ-JK06 |
発売日 | 2018年9月14日 | 2021年1月28日 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 1952 | 1935 |
全幅 (mm) | 745 | 740 |
全高 (mm) | 1105 | 1105 |
ホイールベース (mm) | 1315 | 1315 |
最低地上高(mm) | 137 | 135 |
シート高 (mm) | 764 | 764 |
車両重量 (kg) | 135 | 136 |
最小回転半径(m) | 1.9 | 1.9 |
乗車定員(名) | 2 | 2 |
燃料消費率 国交省届出(60km/h走行時)(km/L) | 55 | 55.4 |
燃料消費率 WMTCモード値(km/L) | 51.9 | 51.2 |
原動機型式 | JF84E-K96 | JK06E-K1N |
原動機種類 | ハイブリッド | ハイブリッド |
気筒数 | 1 | 1 |
シリンダ配列 | 単気筒 | 単気筒 |
冷却方式 | 水冷 | 水冷 |
排気量 (cc) | 124 | 124 |
カム・バルブ駆動方式 | OHC(SOHC) | OHC(SOHC) |
気筒あたりバルブ数 | 2 | 4 |
内径(シリンダーボア)(mm) | 52.4 | 53.5 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 57.9 | 55.5 |
圧縮比(:1) | 11 | 11.5 |
最高出力(kW[PS]/rpm) エンジン | 9.0[12]/8,500 | 9.2[12.5]/8,750 |
最高出力(kW[PS]/rpm) 電動機(モーター) | 1.4[1.9]/3,000 | 1.4[1.9]/3,000 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)エンジン | 12[1.2]/5,000 | 12[1.2]/6,500 |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm)電動機(モーター) | 4.3[0.44/3,000 | 4.3[0.44]/3,000 |
電動機(モーター)定格出力(kW) | 0.36 | 0.36 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | フューエルインジェクション |
燃料供給装置形式 | PGM-FI | PGM-FI |
燃料タンク容量 (L) | 8 | 8.1 |
エンジン始動方式 | セルフスターター式 | セルフスターター式 |
点火装置 | フルトランジスタ式 | フルトランジスタ式 |
変速機形式 | Vベルト式・無段変速 | Vベルト式・無段変速 |
フレーム型式 | ダブルクレードル | アンダーボーン |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク |
ブレーキ形式(後) | 機械式リーディングトレーリング | 油圧式ディスク |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク | テレスコピックフォーク |
フロントフォークタイプ | 正立フォーク | 正立フォーク |
懸架方式(後) | ユニットスイング式 | ユニットスイング式 |
ショックアブソーバ本数(後) | 2 | 2 |
タイヤ(前) | 100/80-14 | 110/70-14 |
タイヤ(前)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(前)荷重指数 | 48 | 50 |
タイヤ(前)速度記号 | P | P |
タイヤ(前)タイプ | チューブレス | チューブレス |
タイヤ(後) | 120/70-14 | 130/70-13 |
タイヤ(後)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(後)荷重指数 | 55 | 63 |
タイヤ(後)速度記号 | P | P |
タイヤ(後)タイプ | チューブレス | チューブレス |
ヘッドライトタイプ(Hi) | LED | LED |
テールライトタイプ | LED | LED |
スピードメーター表示形式 | デジタル | デジタル |
メーター表示 |
燃料計 有 時計 有 トリップ 有 |
燃料計 有 時計 有 トリップ 有 |
車両装備 |
アンチロックブレーキ(ABS) 有 走行モード切り替え 有 アイドリングストップ 有 DCソケット 有 ヘルメット収納 有 シート下収納(シート下トランク) 有 センタースタンド 有 |
アンチロックブレーキ(ABS) 有 走行モード切り替え 有 トラクションコントロール 有 アイドリングストップ 有 USBポート 有 ヘルメット収納 有 シート下収納(シート下トランク) 有 センタースタンド 有 |
メーカー希望小売価格/カラーバリエーション | 432,000円(消費税抜き本体価格 400,000円) パールダークナイトブルー | 448,800円(消費税抜き本体価格408,000円) パールジャスミンホワイト |
販売計画台数(国内・年間) | 2,000台 | 1,500台 |
PCXハイブリッドとPCX e:HEVの違いを比較
2021年1月28日のフルモデルチェンジでの主な変更点
- モデルチェンジを受け、名称は「PCX HYBRID」から「PCX e:HEV」に変更。
- 型式は、従来モデルの「2AJ-JF84」から「2AJ-JK06」に変更。
- 先進性と上質感をより強調した外観に一新。水平基調で伸びやかなプロポーションと、シンプルでエレガントな面構成に、ダイナミックな流れを感じさせるエッジラインを合わせたデザインに。
- 「PCX e:HEV」の車体色は、ホワイトとブルーのコンビネーションで先進的なイメージを表現した「パールジャスミンホワイト」1色の設定。
- ヘッドライトのシグネチャーランプ裏側のブラケットと、テールランプ点灯部のインナーレンズをブルーとした。
- シートをブラックとブルーのツートーンカラーとした。
- 「e:HEV」専用のエンブレムを採用。
- 軽快なハンドリングと日常での取り回しやすさを追求した新設計フレームを採用。剛性バランスを保ちながらフレームボディー単体での軽量化を実現。
- エンジン始動などに用いられるACGモーターが、駆動力のアシストを行うところなど、ハイブリッドシステムの基本は踏襲されたが、新設計の水冷・4ストローク・4バルブ・124cc単気筒エンジン「eSP+」に変更。「eSP+」は、環境対応型コミューター用エンジン「eSP」に付加価値技術を採用して、高い環境性能だけでなく、出力の向上とフリクションの低減を実現したエンジン。動弁機構を4バルブ化し、バルブ面積を拡大させ、混合気の吸気効率と燃焼ガスの排気効率を高めることで高出力化を達成。さらにシリンダー内径×行程のショートストローク化による摺動抵抗の低減と圧縮比を高めた他、ピストン裏側へのエンジンオイルを噴射し、効率的な冷却と点火時期の進角化を可能とするピストンオイルジェットの採用などで出力向上に寄与。油圧式カムチェーンテンショナーリフターを採用し、フリクション低減と、騒音、振動の抑制を両立。
- 「PCX e:HEV」は、この「eSP+」のエンジンに高出力型リチウムイオンバッテリーをエネルギー源としたモーターによるアシストを組み合わせ、低回転域でのトルク向上を図り、機敏なスロットルレスポンスや高い動力性能を、静粛性などの上質感を保ちながら実現。
- エアクリーナーからインレットパイプまでの吸気経路の拡大と、スロットルボディー径を拡大によって吸気効率を向上。マフラー内部構造の最適化や排気抵抗の低減などを図るとともに、キャタライザーの配置を最適化し排気ガスの浄化性能を高めるなど、力強い走りと優れた環境性能を高次元で両立。
- 後輪がディスクブレーキになった。
- 新たにHonda セレクタブルトルクコントロール(HSTC)を採用。前後輪の車輪速センサーとスロットルポジションセンサーからの信号をもとに、燃料噴射量制御を行うことでエンジントルクを制御し後輪のスリップを抑制し、スリップしやすい路面での安心感に寄与。Honda セレクタブルトルクコントロールは、スリップをなくすためのシステムではなく、あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステム。
- 「PCX e:HEV」のラゲッジボックスの容量は、23Lから24Lに拡大。
- フロントインナーボックス内に携帯端末の充電などに便利な「USB ソケット」を標準装備。表裏問わず挿入可能なTYPE-Cコネクタを採用。
- ホイールを新設計しタイヤのワイドサイズ化を図るとともに、リアアクスルトラベルを伸長させることで、軽快なハンドリングと快適な乗り心地に寄与。
- ラバーマウント構造のハンドルホルダーを採用し、車体からライダーの手に伝わる不快な振動を軽減。心地良いライディングに寄与。
- 別売りの純正アクセサリーに「トップボックス35L スマートキーシステムタイプ」を新たに設定。Honda SMART Key システムと連動させることで、より便利にトップボックスの解錠が可能となった。前モデルのHonda SMART Keyスマートキーシステムには非対応。
●発売日
2018年9月14日 → 2021年1月28日
●タイプグレード名
PCX HYBRID → PCX e:HEV
●モデルチェンジ区分
新登場 → フルモデルチェンジ
●型式
2AJ-JF84 → 2AJ-JK06
●全長 (mm)
1952 → 1935
●全幅 (mm)
745 → 740
●最低地上高(mm)
137 → 135
●車両重量 (kg)
135 → 136
●燃料消費率 国交省届出(60km/h走行時)(km/L)
55 → 55.4
●燃料消費率 WMTCモード値(km/L)
51.9 → 51.2
●原動機型式
JF84E-K96 → JK06E-K1N
●気筒あたりバルブ数
2 → 4
●内径(シリンダーボア)(mm)
52.4 → 53.5
●行程(ピストンストローク)(mm)
57.9 → 55.5
●圧縮比(:1)
11 → 11.5
●最高出力(kW)
9 → 9.2
●最高出力(PS)
12 → 12.5
●最高出力回転数(rpm)
8500 → 8750
最大トルク回転数(rpm)
5000 → 6500
●燃料タンク容量 (L)
8 → 8.1
●ブレーキ形式(後)
機械式リーディングトレーリング → 油圧式ディスク
●タイヤ(前)
100/80-14 → 110/70-14
●タイヤ(前)荷重指数
48 → 50
●タイヤ(後)
120/70-14 → 130/70-13
●タイヤ(後)荷重指数
55 → 63
●車両装備
DCソケット 有 → USBポート 有
トラクションコントロール 無し → トラクションコントロール 有
●メーカー希望小売価格(税込み)
432,000円 → 448,800円
●カラーバリエーション
パールダークナイトブルー → パールジャスミンホワイト
●販売計画台数(国内・年間)
2,000台 → 1,500台
2022年2月11日時点で
3型のPCX HYBRID
コミコミ35万円 走行距離1000キロ
グリップヒーター、ロングスクリーン、前後ドラレコが付き
4型(現行) PCX HYBRID
コミコミ43万円 走行距離ゼロ(展示車)
どっちにするか迷ってる。
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