NSR50の1993年2月25日のマイナーチェンジの変更点
ホンダ NSR50の歴史
1987年6月15日に「NSR50」が新登場。型式は、A-AC10
1986年10月に発売されたNSR250Rをイメージしたコンパクトなレーサーレプリカ。エンジンは、NS50Fなどと同じ49ccの水冷2スト単気筒を搭載。50ccクラス最高レベルの7.2PS/10,000rpmを発揮。6段変速のミッションを組み合わせた。ホイールは前後12インチの小径。新パターンの幅広タイヤ(前・100/90、後・120/80)と油圧式ディスクブレーキを前後輪に装備。車両重量は、85kg。車体色は、2色(レッド/ホワイト、ブルー/ホワイト)。
1988年1月に特別・限定仕様の「NSR50」が発売。
1988年7月にカラーチェンジ。
1989年1月にカラーチェンジ。
テラレーシングカラー(銀テラ)を採用。
1989年5月27日にマイナーチェンジ。
カウル(フェアリング)のデザインを、広く、幅広いイメージに一新。中・低速域での走り易さを向上させるため、二次減速比を変更(2.857→3.00)。新設計のマフラーは、消音器(サイレンサー)を上方にレイアウトし、小粋なワークス・ムードをさらに高めている。新たにリアサスペンションの強化。車体色に新色のマックス・グレーメタリックを採用。
NSR50の1989年5月27日のマイナーチェンジ前後の違いの比較は、こちら。
1990年1月に特別・限定仕様の「NSR50」が発売。
WGP(ロードレース世界選手権)ホンダワークスイメージのロスマンズカラーを設定した。
1990年3月21日にカラーチェンジ。
車体色は、ロスホワイト/ファイティングレッド(HRCカラー)。
1990年4月12日にカラーチェンジ。
車体色は、ブラック/ミディアムグレーメタリック。
1992年1月16日にカラーチェンジ。
車体色は、2色(レッド/ホワイト、レッド/ブラック)。ワークスマシンNSR250の躍動感溢れる刷毛塗り(ブラッシュ)パターンのグラフィックを採用。
1993年2月25日にマイナーチェンジ。
NSR250Rと同様の6本スポークのキャストホイールを採用。バックミラーのデザインを変更。ウインカーがプッシュキャンセル式になった。クラッチアジャスターを手元に設けた。車体色は、2色(ロスホワイト/ファイティングレッド、ブラック/クリアーパープル)。
1994年1月20日にカラーチェンジ。また特別・限定仕様の「NSR50 スペシャルカラー」が発売。
「Rothmans」のロゴやエンブレムを各所に配し、ワークスマシンの雰囲気が味わえるスペシャルカラーリングモデルを3,000台限定販売。通常カラーは、「ロスホワイト/ファイティングレッド」と「ブラック/ブリッツグレーメタリック」の設定。
1995年2月23日にマイナーチェンジ。
リアカウルのデザインをワークスレーサーに近いスタイルに変更。エンジンは、インテークマニホールド(吸気管)にチャンバーを新設し、フライホイールを軽量化するなどして、より力強い出力特性に。点火方式も、従来のCDIマグネット式から、CDIバッテリー式に変更。点火特性も安定した。リアのプロリンク・サスペンションには新たに初期荷重を5段階に調節できるプリロード・アジャスター機構を採用。車体色は、2色(ファイティングレッド、ブラック)。
NSR50の1995年2月23日のマイナーチェンジ前後の違いの比較は、こちら。
1996年12月27日にカラーチェンジ。
1997年版のHRCワークスカラーを採用。HRCは、ホンダ・レーシング・コーポレーションの頭文字。ホンダの2輪レース活動を運営。
1999年1月21日にカラーチェンジ。
車体色は、ヘレスブルーメタリック(レプソルホンダカラー)。1998年ロードレースワールドグランプリ500ccクラスでチャンピオンを獲得したNSR500のレプソルホンダカラーを採用。燃料タンク上面にマイケル・ドゥーハン選手のサインを施した。このレプソルカラーが、NSR50の最終モデルとなった。
ここでは、上の黄色の部分の
1992年1月16日発売のホンダ NSR50(型式 A-AC10)と
1993年2月25日発売のホンダ NSR50(型式 A-AC10)
の違いを比較しました。
NSR50の1993年2月25日のマイナーチェンジ前後のスペックの違いを比較
※数字が大きい方をこの色にしています。
タイプグレード名 | NSR50 | NSR50 |
---|---|---|
モデルチェンジ区分 | カラーチェンジ | マイナーチェンジ |
型式 | A-AC10 | A-AC10 |
発売日 | 1992年1月16日 | 1993年2月25日 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 1580 | 1580 |
全幅 (mm) | 625 | 600 |
全高 (mm) | 935 | 935 |
ホイールベース (mm) | 1085 | 1085 |
最低地上高(mm) | 105 | 105 |
シート高 (mm) | 665 | 665 |
乾燥重量 (kg) | 77 | 78 |
車両重量 (kg) | 86 | 87 |
最小回転半径(m) | 2.4 | 2.4 |
乗車定員(名) | 1 | 1 |
燃料消費率 国交省届出(30km/h走行時)(km/L) | 58.7 | 58.7 |
原動機型式 | AC08E | AC08E |
原動機種類 | 2ストローク | 2ストローク |
気筒数 | 1 | 1 |
シリンダ配列 | 単気筒 | 単気筒 |
冷却方式 | 水冷 | 水冷 |
排気量 (cc) | 49 | 49 |
2スト・吸気形式 | ピストンリードバルブ | ピストンリードバルブ |
内径(シリンダーボア)(mm) | 39 | 39 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 41.4 | 41.4 |
圧縮比(:1) | 7.2 | 7.2 |
最高出力(PS) | 7.2 | 7.2 |
最高出力回転数(rpm) | 10000 | 10000 |
最大トルク(kgf・m) | 0.65 | 0.65 |
最大トルク回転数(rpm) | 7500 | 7500 |
燃料供給方式 | キャブレター | キャブレター |
燃料供給装置形式 | PF70 | PF70 |
燃料タンク容量 (L) | 7.5 | 7.5 |
燃料(種類) | レギュラーガソリン | レギュラーガソリン |
満タン時航続距離(概算・参考値) | 440.2 | 440.2 |
エンジン始動方式 | キックスターター式 | キックスターター式 |
点火装置 | C.D.I.式 | C.D.I.式 |
点火プラグ標準搭載・型式 | BR7ES | BR7ES |
点火プラグ必要本数・合計 | 1 | 1 |
搭載バッテリー・型式 | YB2.5L-C | YB2.5L-C |
エンジン潤滑方式 | 分離給油(2スト) | 分離給油(2スト) |
2ストエンジンオイルタンク容量 | 1.1 | 1.1 |
クラッチ形式 | 湿式・多板 | 湿式・多板 |
変速機形式 | リターン式・6段変速 | リターン式・6段変速 |
変速機・操作方式 | フットシフト | フットシフト |
1次減速比 | 4.117 | 4.117 |
2次減速比 | 3 | 3 |
変速比 | 1速 3.165/2速 2.062/3速 1.500/4速 1.172/5速 1.000/6速 0.884 | 1速 3.165/2速 2.062/3速 1.500/4速 1.172/5速 1.000/6速 0.884 |
動力伝達方式 | チェーン | チェーン |
スプロケット歯数・前 | 14 | 14 |
スプロケット歯数・後 | 42 | 42 |
チェーンサイズ | 420 | 420 |
標準チェーンリンク数 | 106 | 106 |
フレーム型式 | ダイヤモンド(ツインチューブ) | ダイヤモンド(ツインチューブ) |
キャスター角 | 25°00 | 25°00 |
トレール量 (mm) | 70 | 70 |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク |
ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク |
ブレーキオイル適合規格 | DOT 4 | DOT 4 |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク | テレスコピックフォーク |
フロントフォークタイプ | 正立フォーク | 正立フォーク |
懸架方式(後) | スイングアーム式 | スイングアーム式 |
ショックアブソーバ本数(後) | 1 | 1 |
タイヤ(前) | 100/90-12 | 100/90-12 |
タイヤ(前)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(前)荷重指数 | 48 | 48 |
タイヤ(前)速度記号 | J | J |
タイヤ(前)タイプ | チューブレス | チューブレス |
タイヤ(後) | 120/80-12 | 120/80-12 |
タイヤ(後)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(後)荷重指数 | 54 | 54 |
タイヤ(後)速度記号 | J | J |
タイヤ(後)タイプ | チューブレス | チューブレス |
メーカー希望小売価格 | 244,000円 | 255,000円 |
NSR50の1993年2月25日のマイナーチェンジ前後の違いを比較
- バックミラーのデザインを変更。
- ウインカースイッチを操作が容易なプッシュキャンセル式へ変更。
- クラッチアジャスターを手元に装備。
- ホイールを3本→6本スポークへ変更。
- サイドスタンドスイッチを導入。
- ヘッドライトスイッチを廃止して常時点灯化した。
- シリンダーヘッドを設計変更。1993年以前のモデルは、0.75mmヘッド面を研磨したものだったが、このマイナーチェン以降は燃焼室が広い特徴ヘッド面研磨なしであるのが特徴。
- リードバルブガイドを少し拡大。
●発売日
1992年1月16日 → 1993年2月25日
●モデルチェンジ区分
カラーチェンジ → マイナーチェンジ
●全幅 (mm)
625 → 600
●乾燥重量 (kg)
77 → 78
●車両重量 (kg)
86 → 87
●メーカー希望小売価格
244,000円 → 255,000円
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