リード80SSとリード90の違いを比較
ホンダ リード80の歴史
1982年3月に「リード80デラックス」が新登場。 型式は、HF01
リード80デラックスは、リード50スーパーデラックスの1ヶ月遅れで発売され、リード50と車体を共有。エンジンは、排気量79cc空冷2スト単気筒。始動方式は、セル&キック併用で、オートチョーク機構も備えた。二人乗りのためのロングシートを採用。フロントのグローブボックスはキー開閉式。車両重量は、72kg。車体色は、2色(レッド、ブルー)。
1985年6月25日に「リード80SS」が新登場。 型式は、HF04
リード80SSは、リード80デラックスの発展モデル。カウルデザインが一新され、79ccの空冷2スト単気筒エンジンに、排気脈動(燃焼ガスの排出時に生み出される)の効率を上げる「ハイパーエキゾースト」を採用するなどして7psを発揮。前輪に油圧式ディスクブレーキを採用。メカニカル・アンチダイブ機構を採用し、ブレーキング時に車体がつんのめるのを抑制。キーロック付きのインナーボックスやサイドトランク、リアキャリアを装備。車両重量は、84kg。車体色は、2色(ホワイト、ブラック)。
ホンダ リード90の歴史
1988年4月15日にリードの2代目として新登場。 型式は、HF05
リード90は、リード80SSの発展モデル。排気量を従来モデルの79tから89tへ拡大し「リード90」として発売。コンセプトは、「ゆとりのボディサイズ」で車体は初代のスポーティー路線から高級上質化路線へ変更。新たに容量28Lのメットイン機構を新設し、燃料タンクを7.2Lへ増量。車両重量は、85kg。
1992年1月30日にカラーチェンジ。
車体色は、2色(スパークリングシルバー・メタリック、ブラックグリーン・メタリック)。
1994年7月20日にマイナーチェンジ。ヘッドライトスイッチとポジションライトを廃止。カラーの追加。
車体色は、3色(ムーンライズマルーンメタリック x グレングレー、スパークリングシルバーメタリック x グレングレー、ブラックグリーンメタリック x グレングレー)。
1997年4月にカラーチェンジ。
1998年3月10日にフルモデルチェンジされリード100(3代目 型式JF06)を発売。
ここでは、
1985年6月25日発売のホンダ リード80SS(型式 HF04)と
1988年4月15日発売のホンダ リード90(型式 HF05)
の違いを比較しました。
リード80SSとリード90のスペックの違いを比較
※数字が大きい方をこの色にしています。
タイプグレード名 | リード80SS | リード90 |
---|---|---|
モデルチェンジ区分 | 新登場 | 新登場 |
型式 | HF04 | HF05 |
発売日 | 1985年6月25日 | 1988年4月15日 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 1715 | 1755 |
全幅 (mm) | 680 | 715 |
全高 (mm) | 1110 | 1060 |
ホイールベース (mm) | 1185 | 1235 |
最低地上高(mm) | 110 | 110 |
シート高 (mm) | - | 735 |
乾燥重量 (kg) | 79 | 78 |
車両重量 (kg) | 84 | 85 |
最小回転半径(m) | - | 1.9 |
乗車定員(名) | 2 | 2 |
燃料消費率 国交省届出(50km/h走行時)(km/L) | 60 | 54.1 |
原動機型式 | HF01E | HF05E |
原動機種類 | 2ストローク | 2ストローク |
気筒数 | 1 | 1 |
シリンダ配列 | 単気筒 | 単気筒 |
冷却方式 | 空冷 | 空冷 |
排気量 (cc) | 79 | 89 |
2スト・吸気形式 | ピストンリードバルブ | ピストンリードバルブ |
内径(シリンダーボア)(mm) | 48 | 48 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 44 | 49.6 |
圧縮比(:1) | 6.8 | 6.3 |
最高出力(PS) | 7 | 8.4 |
最高出力回転数(rpm) | 7000 | 6500 |
最大トルク(kgf・m) | 0.8 | 1 |
最大トルク回転数(rpm) | 6000 | 4000 |
燃料供給方式 | キャブレター | キャブレター |
燃料供給装置形式 | - | PB11 |
燃料タンク容量 (L) | 4.8 | 7.2 |
燃料(種類) | レギュラーガソリン | レギュラーガソリン |
満タン時航続距離(概算・参考値) | 288 | 389.5 |
エンジン始動方式 | セルフ・キック 併用式 | セルフ・キック 併用式 |
点火装置 | C.D.I.式 | C.D.I.式 |
点火プラグ標準搭載・型式 | BP6HS | BPR6HSA |
点火プラグ必要本数・合計 | 1 | 1 |
搭載バッテリー・型式 | YTX5L-BS | YT4L-BS |
エンジン潤滑方式 | 分離給油(2スト) | 分離給油(2スト) |
2ストエンジンオイルタンク容量 | 1.2 | 1.2 |
クラッチ形式 | 乾式・多板・遠心 | 乾式・多板・遠心 |
変速機形式 | Vベルト式・無段変速 | Vベルト式・無段変速 |
変速機・操作方式 | 自動変速 | 自動変速 |
フレーム型式 | バックボーン | アンダーボーン |
キャスター角 | 27°30 | 28°00 |
トレール量 (mm) | 41 | 80 |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク |
ブレーキ形式(後) | 機械式リーディングトレーリング | 機械式リーディングトレーリング |
懸架方式(前) | ボトムリンクフォーク | ボトムリンクフォーク |
懸架方式(後) | ユニットスイング式 | ユニットスイング式 |
タイヤ(前) | 3.50-10 | 100/90-10 |
タイヤ(前)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(前)プライレーティング | 4PR | - |
タイヤ(前)荷重指数 | - | 56 |
タイヤ(前)速度記号 | - | J |
タイヤ(前)タイプ | - | チューブレス |
タイヤ(後) | 3.50-10 | 100/90-10 |
タイヤ(後)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(後)プライレーティング | 4PR | - |
タイヤ(後)荷重指数 | - | 56 |
タイヤ(後)速度記号 | - | J |
タイヤ(後)タイプ | - | チューブレス |
ホイールリム幅(前) | 2.15 | 2.5 |
ホイールリム幅(後) | 2.15 | 2.5 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) | 1.5 | 1.5 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) | 2 | 2.25 |
ヘッドライト定格(Hi) | 30W/30W | 18W/18W |
スピードメーター表示形式 | アナログ | アナログ |
メーカー希望小売価格/カラーバリエーション | 189,000円(北海道、沖縄価格は5,000円高。その他、一部離島を除く。) | 225,000円(北海道、沖縄価格は5,000円高。その他、一部離島を除く。) |
販売計画台数(国内・年間) | 6,000台 | 20,000台 |
リード80SSとリード90の違いを比較
リード90は、リード80SSほどスポーツ性を押し出したキャラではないが、前輪ディスクブレーキやアンチダイブ機構などは、リード80SSから受け継いだ。
リード80SSは、スポーツスクーター路線だったが
リード90は、ビッグサイズ&ゆとりの走りの高級上質化路線に方向を変えた。
リード90は、フルフェイスヘルメットが入る大容量の28Lのセンタートランクをシート下に新設、さらにフロントカバー内側に、小物入れに便利なインナーボックスも装備して使い勝手がよくなった。
リード80SSのエンジンは、排気量79ccの空冷2サイクル。最高出力は、7.0PS/7,000rpm
リード90のエンジンは排気量89ccの空冷2スト単気筒。最高出力は、8.4PS/6,500rpm
タンク容量がかなり違う。
リード80SSが4.8リットル。
リード90が7.2リットル。
リード90は、燃料タンクをフロアステップ下に配置して、リード80SSよりタンク容量が増えたし、メットインも大きくなった。
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