ADV150とADV160の違いを比較

「ADV150」は、もともとインドネシア市場で2019年7月に発売されたオートマチックスポーツ。その時点で「ADV」のモデル名のバイクは、「X-ADV(745cc)」があったが、「ADV150」は、その「X-ADV」の小排気量版のようなスタイリングだった。「ADV150」は、「PCX150」と同系エンジンが搭載された。多機能デジタルメーター、スマートキー、DCソケット、装備された。インドネシア仕様は、ABS搭載タイプと、前後連動ブレーキ（CBS）タイプの2タイプがあった。その後、2019年10月の「第46回 東京モーターショー2019」に出展され、2020年2月14日に日本で販売開始。日本向けモデルは、ABS搭載モデルのみだった。
2023年1月26日に「ADV160」となった。

• ADV160は、平成32年(令和2年)排出ガス規制に対応した排気量156ccの水冷4スト単気筒SOHC4バルブの新エンジン「eSP+(イーエスピープラス)」を搭載。このエンジンはPCX160にも採用されている。ADV150の149cm3から156cm3に拡大。排気量は7cc差だが、4バルブ化やショートストローク化などにより最高出力、最大トルクが向上し、これまでより力強く快適な走行が可能に。環境性能も向上。

 

• 高剛性と軽量化を両立した新型フレームを採用し、軽快なハンドリングと安定感のある乗り心地を実現。シート高が「ADV150」の795mmから780mmに下げられ足つき性が改善。日常での取り回しやすさにも貢献。

 

• 外観は、よりスポーティーでタフなイメージを演出し、先進性を感じる個性的なスタイルに一新。基本的なデザインは、ADV150を踏襲したが、フロントカウルとリアカウルの形状が変更され、全体的にボリュームがアップして力強いフォルムに。ADV150は要所に直線を活かしたデザインだったが、ADV160は曲線を帯びたカウルの組み合わせで造形されている。ライダーが足を置くフットボード周辺の造形が大きく変わった。
  

 

• 搭載するエンジンがPCX160用のもの(156cc)になったため、新たにHondaセレクタブルトルクコントロール(トラクションコントロール)を装備。セレクタブルトルクコントロールは、濡れた路面などで後輪が滑りそうな挙動になった時にエンジントルクを最適化して、後輪にかかる駆動力を制御してスリップを抑制する機構。滑りやすい路面での安心感に寄与。

 

• 液晶メーターの大型化し、デザインも変更。視認性の向上させ、タコメーターや外気温計などの表示機能を追加して利便性を向上。各種インジケーターを液晶画面の上下に集約し、情報を直感的に把握しやすいレイアウトにした。

 

• 2段階で高さ調節可能なフロントスクリーンは大型タイプになり高速走行時の防風性が向上。

 

• フロントインナーボックス内の電源取り出しがADV150の時のシガーソケットタイプからType-A USBポートに変更し、使い勝手が良くなった。

 

• メットインスペースの容量が2リットル増えて29Lになった。

 

• 車体色は、「マットダリアレッドメタリック」、「マットガンパウダーブラックメタリック」、「パールスモーキーグレー」の全3色の設定となった。

●車両重量と最高出力と最大トルク
ADV150　134kg | 11kW/6500rpm | 14N･m/6500rpm
ADV160　136kg | 12kW/8500rpm | 15N･m/6500rpm

●シート高
ADV150　795mm
ADV160　780mm

●タンク容量
ADV150　8L
ADV160　8.1L

●燃費WMTCモード値
ADV150　44.1km/L
ADV160　42.5km/L

●航続距離
ADV150 8L × 44.1km/L =352.8km
ADV160　　8.1L × 42.5km/L =344.25km

メットインスペースの容量は、
ADV150(型式 2BK-KF38)が27リットル。
ADV160(型式 8BK-KF54)が29リットル。

ADV160は、初代ADV150より足付きが多少PCX寄りになった分、シート下トランクに入るヘルメットがジェットでも極一部になった。

ADV150とADV160の定価の差は22000円。

原付から上がってくると、150と160の10ccの差が気になるけど、大型に乗ってるとたかが10ccの違いなんか気にならない。まあ、数字だけ見たら一割弱の違いなんでバカには出来ないけど、そこに夢を見過ぎてるとは思う。