TZR50とTZR50Rの違いを比較
ヤマハ TZR50の歴史
1990年2月に「TZR50」が新登場。型式は、A-3TU
50ccのレプリカモデル。49cc水冷2スト単気筒エンジンを搭載。7.2psを9,000rpmで発生。甲高いエンジン音を響かせながら加速。6速ミッションを組み合わせた。前後とも油圧式ディスクブレーキを採用。ヘッドライトはキセノンバルブ。車体色は、2色(ホワイト×ファインレッド、ヤマハブラック)。
1991年3月にカラーチェンジ。
カラーが変更され、サイレンサーがステンレス鋼管巻きとなった。車体色は、2色(ホワイト×ビビットレッドカクテル1、ヤマハブラック×パステルパープル)。
1992年2月にマイナーチェンジ。
エンジンの点火時期を変更するなどし、加速性とレスポンスが向上。前後サスの路面追従性がアップ。ハンドルポジションを変更。1993年3月に後継モデルのTZR50Rが発売されたので1992年モデルが最終仕様となった。
ヤマハ TZR50Rの歴史
1993年3月に「TZR50R」が新登場。型式は、A-4EU
TZR50の後継モデル。競技用モデルのYZ80用をベースにした1軸バランサー装備のクランクケースリードバルブエンジンを搭載するなどし、パフォーマンスをアップ。他にもセルフスターターの採用やリアカウルの収納スペース(容量5.5L)設定など、使い勝手も向上。車体色は、3色(パープリッシュホワイトソリッド1×ビビッドレッドカクテル1、ヤマハブラック×ディープバイオレット1、キリンMets(ソフトドリンク)の懸賞品カラー)。
1994年2月にカラーチェンジ。
TZR250R-SPに設定された刷毛塗り様のブラッシュパターングラフィックを採用。ラジカルホワイトのブラッシュパターンは、1994年モデルのFZR400RR-SPやTZR125でも採用。車体色は、2色(ヤマハブラック、ラジカルホワイト)。
1995年1月にマイナーチェンジ。
新型シリンダーを採用し、強制開閉式のVMキャブレターは従来のφ16mm→18mmに変更。他にも吸気効率のアップや低中速でのガソリン流量最適化が図られた。車体色は、2色(ラジカルホワイト、ヤマハブラック)。
1997年2月にカラーチェンジ。
新色のシルバーを追加。継続のラジカルホワイトは、フロントフェダーを赤、ホイールをブラックに変更。車体色は、2色(ライトグレーメタリック3、ラジカルホワイト)。この1997年モデルがTZR50Rの最終仕様となった。
ここでは、
1992年2月発売のヤマハ TZR50(型式 A-3TU)と
1993年3月発売のヤマハ TZR50R(型式 A-4EU)
の違いを比較しました。
TZR50とTZR50Rのスペック表の違い
※数字が大きい方がこの色
タイプグレード名 |
TZR50 |
TZR50R |
---|---|---|
モデルチェンジ区分 |
マイナーチェンジ |
新登場 |
型式 |
A-3TU |
A-4EU |
発売日 |
1992年2月 |
1993年3月 |
仕向け・仕様 |
国内向けモデル |
国内向けモデル |
全長 (mm) |
1875 |
1880 |
全幅 (mm) |
605 |
605 |
全高 (mm) |
1025 |
1025 |
ホイールベース (mm) |
1250 |
1250 |
最低地上高(mm) |
130 |
130 |
シート高 (mm) |
760 |
760 |
乾燥重量 (kg) |
- |
84 |
車両重量 (kg) |
95 |
97 |
乗車定員(名) |
1 |
1 |
燃料消費率 国交省届出(30km/h走行時)(km/L) |
80 |
74 |
原動機型式 |
3TU |
4EU |
原動機種類 |
2ストローク |
2ストローク |
気筒数 |
1 |
1 |
シリンダ配列 |
単気筒 |
単気筒 |
冷却方式 |
水冷 |
水冷 |
排気量 (cc) |
49 |
49 |
2スト・吸気形式 |
ピストンリードバルブ |
クランクケースリードバルブ |
内径(シリンダーボア)(mm) |
40 |
40 |
行程(ピストンストローク)(mm) |
39.7 |
39.7 |
圧縮比(:1) |
8.2 |
7.3 |
最高出力(PS) |
7.2 |
7.2 |
最高出力回転数(rpm) |
9000 |
10000 |
最大トルク(kgf・m) |
0.65 |
0.6 |
最大トルク回転数(rpm) |
7500 |
8000 |
燃料供給方式 |
キャブレター |
キャブレター |
燃料供給装置形式 |
VM16SS |
VM16SS |
燃料タンク容量 (L) |
10 |
10 |
燃料(種類) |
レギュラーガソリン |
レギュラーガソリン |
満タン時航続距離(概算・参考値) |
800 |
740 |
エンジン始動方式 |
キックスターター式 |
セルフスターター式 |
点火装置 |
C.D.I.式 |
C.D.I.式 |
点火プラグ標準搭載・型式 |
BR9ES |
BR7ES |
点火プラグ必要本数・合計 |
1 |
1 |
搭載バッテリー・型式 |
YB3L-B |
6N4B-2A |
エンジン潤滑方式 |
分離給油(2スト) |
分離給油(2スト) |
2ストエンジンオイルタンク容量 |
1.1 |
1.1 |
クラッチ形式 |
湿式・多板 |
湿式・多板 |
変速機形式 |
リターン式・6段変速 |
リターン式・6段変速 |
変速機・操作方式 |
フットシフト |
フットシフト |
1次減速比 |
3.578 |
3.578 |
2次減速比 |
3.916 |
3.916 |
変速比 |
1速 3.250/2速 2.125/3速 1.549/4速 1.226/5速 1.039/6速 0.922 |
1速 3.250/2速 2.125/3速 1.549/4速 1.226/5速 1.039/6速 0.922 |
動力伝達方式 |
チェーン |
チェーン |
スプロケット歯数・前 |
12 |
12 |
スプロケット歯数・後 |
47 |
47 |
チェーンサイズ |
428 |
428 |
標準チェーンリンク数 |
126 |
120 |
フレーム型式 |
ダブルクレードル |
ダブルクレードル |
キャスター角 |
24°30 |
24°30 |
トレール量 (mm) |
78 |
78 |
ブレーキ形式(前) |
油圧式ディスク |
油圧式ディスク |
ブレーキ形式(後) |
油圧式ディスク |
油圧式ディスク |
懸架方式(前) |
テレスコピックフォーク |
テレスコピックフォーク |
フロントフォークタイプ |
正立フォーク |
正立フォーク |
懸架方式(後) |
スイングアーム式 |
スイングアーム式 |
ショックアブソーバ本数(後) |
1 |
1 |
タイヤ(前) |
80/90-16 |
80/90-16 |
タイヤ(前)構造名 |
バイアス |
バイアス |
タイヤ(前)荷重指数 |
43 |
43 |
タイヤ(前)速度記号 |
P |
P |
タイヤ(前)タイプ |
- |
チューブレス |
タイヤ(後) |
90/90-17 |
90/90-17 |
タイヤ(後)構造名 |
バイアス |
バイアス |
タイヤ(後)荷重指数 |
49 |
49 |
タイヤ(後)速度記号 |
P |
P |
タイヤ(後)タイプ |
- |
チューブレス |
ホイールリム形状(前) |
MT |
MT |
ホイールリム幅(前) |
1.85 |
1.85 |
ホイールリム形状(後) |
MT |
MT |
ホイールリム幅(後) |
2.15 |
2.15 |
ヘッドライト定格(Hi) |
30W/30W |
30W/30W |
テールライト定格(制動/尾灯) |
21W/5W |
21W/5W |
スピードメーター表示形式 |
アナログ |
アナログ |
メーター表示 |
エンジン回転計 有 |
エンジン回転計 有 |
TZR50とTZR50Rの違いを比較
1990年2月に「TZR50(3TU)」が新発売。「RZ50(1HK)」をフルモデルチェンジした50cc初のフルサイズレーサーレプリカモデルとして登場。エンジンは、49ccの水冷2ストローク単気筒を搭載。最高出力は、7.2ps。前後ディスクブレーキを採用。
1992年2月のマイナーチェンジでエンジンの点火時期を変更して中速域をパワーアップ。リアサスもシリンダーの設計変更で高性能化された。ウィンカーはプッシュキャンセル式を装備。これが最終モデルとなった。
1993年3月には、「TZR50」の後継モデルの「TZR50R(4EU)」が新発売された。「TZR50R」は、レーサーであるYZ80用をベースにした1軸バランサー装備のクランクケースリードバルブエンジンを採用。エンジン始動は、「TZR50」のキックスターター式からセルフスターター式へ変更された。フレームにも補強を施した。またシングルシートの後方に容量5.5Lのラゲッジスペースを備えた。
1995年1月のマイナーチェンジでエンジンのシリンダー変更やキャブレターの大径化(16φ→18φ)など改良がされた。
1997年2月にカラーチェンジされ、日本国内では、これが最終モデルとなった。
2ストフルサイズスポーツとしての後継モデルは、1998年登場の「RZ50(5FC)」となるが、欧州向けではフルカウル「TZR50」が2016年モデルまで設定されていた。
TZR50は、リアがFZRっぽい。キック始動。
TZR50Rは、SPRっぽい。セル始動。
エンジン型式がTZR50は3TU、TZR50Rは4EUで全く違う。設計された年代が全然違うし、特にこだわりがなければわざわざ古い3TUを選ぶ必要はない。
パーツリストを見ると「4EU1」のフレームbヘ、「4EU-000101〜046000」と書いてある。
「4EU1」は、R付かないよ。
TZR50とTZR50Rの違いは結構おもしろい。パーツリストを見るとTZR50でも4EU1があるし。プラグ適合でも型番で7番8番と違う。ちなみに俺のは、TZR50の4EU。
パーツリストHPを見たら1993年式の「4EU1」はTZR50。「4EU2」以降がTZR50Rとなってた。「4EU」は全部TZR50Rと思ってた。
俺は、TZR50Rをオススメする。昔TZR50に乗ってたけど、パーツがなくて困った。TZR50Rの方が年式が新しいし、それなりにパーツもある。
2006年5月に走行距離6000kmのTZR50と、走行距離不明でCDI、メーター交換のTZR50Rがあってどちらも15万円で売ってた。
TZR50とTZR50Rの中古車価格と買取相場
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