Dio AF62(5代目)とAF68(6代目)の違い
ホンダ Dioの歴史
※ホンダ DIOは、1988年1月に初代ディオが新登場しています。ここでは、省略して2003年のフルモデルチェンジからにしています。
2003年11月20日に5代目Dioが新登場。型式は、BA-AF62
ディオシリーズ5代目。生産拠点を中国に移し、コストの圧縮を図ったモデルとして、「ディオ」だけを車名に持つスクーターが復活した。エンジンは、49ccの強制空冷4スト単気筒で、先に発売されたトゥデイと同じ。左ブレーキレバー(後輪ブレーキ)操作でフロントも制動するコンピブレーキを搭載。メットイン容量は、22L。車体色は、全6色。ツートーン3色(シグマシルバーメタリック×マットアクシスグレイメタリック、シリウスブルーメタリック×マットアクシスグレイメタリック、オリオンイエロー×マットアクシスグレイメタリック)。ソリッドタイプ3色(パールキャンサーホワイト、パールプロキオンブラック、キャンディルーシッドレッド)。
2004年7月2日に特別仕様の「Dio・スペシャルカラー」を発売。
車体色は、夏らしい鮮やかな「イプシロンブルーメタリック」を施した特別仕様車を1,000台限定で発売。
2006年2月24日にカラーチェンジ。
車体色は、4色(パールジェミニブルー、シグマシルバーメタリック、キャンディールーシッドレッド、パールプロキオンブラック)。
2007年10月30日にマイナーチェンジ。型式は、JBH-AF68
ディオシリーズ6代目。ディオ・チェスタとともに2007年10月30日にモデルチェンジ。車体デザインは5代目とほぼ同じだが、ベースとなったトゥディ (JBH-AF67) と同じく、PGM-FI搭載ならびに触媒内蔵マフラーにより平成18年排出ガス規制に適合。車体色は、5色(パールコットンアイボリー、アンタレスグリーンメタリック、シグマシルバーメタリック、パールプロキオンブラック、キャンディールーシッドレッド)。
2009年1月20日にカラーチェンジ。
車体色は、5色(デジタルシルバーメタリック、ペルセウスブラウンメタリック、パールコットンアイボリー、パールプロキオンブラック、キャンディールーシッドレッド)。
2010年2月12日にカラーチェンジ。また特別仕様の「Dio Special」を限定発売。
前後ホイールをブラックに変更。「Dio Special」は、特別色のヘビーグレーメタリック-Uで1,000台限定で販売。
2011年2月25日にマイナーチェンジ。また特別仕様の「Dio Special」を限定発売。
マイナーチェンジでは、燃料ポンプとインジェクションを変更し、エンジンコントロールユニット(ECU)のセッティングを変更。低中速域でのトルクを改善。「Dio Special」は、特別色のパールツインクルブラックで1,000台限定で販売。
2013年11月25日にカラーチェンジ。
車体色は、5色(マットアクシスグレーメタリック、アズキブラウンメタリック、パールコットンアイボリー、デジタルシルバーメタリック、パールアメジストパープル)。シートがブラック×グレーのツートーンカラーに変更。ホイールは、ゴールドとなった。
2016年に生産終了。
平成28年度の排ガス規制のため、50ccモデルのディオとディオチェスタの日本仕様の生産終了が公表された。
ここでは、
2006年2月24日発売のホンダ Dio(型式 BA-AF62)と
2007年10月30日発売のホンダ Dio(型式 JBH-AF68)
の違いを比較しました。
Dio AF62(5代目)とAF68(6代目)のスペックの違いを比較
※数字が大きい方をこの色にしています。
タイプグレード名 | Dio(5代目) | Dio(6代目) |
---|---|---|
モデルチェンジ区分 | カラーチェンジ | マイナーチェンジ |
型式 | BA-AF62 | JBH-AF68 |
発売日 | 2006年2月24日 | 2007年10月30日 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 1720 | 1720 |
全幅 (mm) | 630 | 630 |
全高 (mm) | 1020 | 1020 |
ホイールベース (mm) | 1180 | 1180 |
最低地上高(mm) | 110 | 110 |
シート高 (mm) | 695 | 695 |
乾燥重量 (kg) | 73 | - |
車両重量 (kg) | 77 | 81 |
最小回転半径(m) | 1.8 | 1.8 |
乗車定員(名) | 1 | 1 |
燃料消費率 国交省届出(30km/h走行時)(km/L) | 65 | 73 |
原動機型式 | AF61E | AF67E |
原動機種類 | 4ストローク | 4ストローク |
気筒数 | 1 | 1 |
シリンダ配列 | 単気筒 | 単気筒 |
冷却方式 | 空冷 | 空冷 |
排気量 (cc) | 49 | 49 |
カム・バルブ駆動方式 | OHC(SOHC) | OHC(SOHC) |
気筒あたりバルブ数 | 2 | 2 |
内径(シリンダーボア)(mm) | 37.8 | 37.8 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 44 | 44 |
圧縮比(:1) | 10.1 | 10.1 |
最高出力(kW) | 3 | 3 |
最高出力(PS) | 4.1 | 4.1 |
最高出力回転数(rpm) | 8000 | 8250 |
最大トルク(N・m) | 3.7 | 3.7 |
最大トルク(kgf・m) | 0.38 | 0.38 |
最大トルク回転数(rpm) | 6500 | 7500 |
燃料供給方式 | キャブレター | フューエルインジェクション |
燃料供給装置形式 | VK0DB | PGM-FI |
燃料タンク容量 (L) | 5 | 4.6 |
燃料(種類) | レギュラーガソリン | レギュラーガソリン |
満タン時航続距離(概算・参考値) | 325 | 335.8 |
エンジン始動方式 | セルフ・キック 併用式 | セルフ・キック 併用式 |
点火装置 | C.D.I.式 | フルトランジスタ式 |
点火プラグ標準搭載・型式 | CR7HSA-9 | CR7HSA-9 |
点火プラグ必要本数・合計 | 1 | 1 |
搭載バッテリー・型式 | YTX4L-BS | YTX4L-BS |
バッテリー容量 | 12V-3Ah | 12V-3Ah |
エンジン潤滑方式 | ウェットサンプ式 | ウェットサンプ式 |
エンジンオイル容量※全容量 (L) | 0.8 | 0.8 |
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) | 0.7 | 0.7 |
推奨エンジンオイル(SAE粘度) | 10W-30 | 10W-30 |
クラッチ形式 | 乾式・多板・遠心 | 乾式・多板・遠心 |
変速機形式 | Vベルト式・無段変速 | Vベルト式・無段変速 |
変速機・操作方式 | 自動変速 | 自動変速 |
1次減速比 | 3.6 | 3.6 |
2次減速比 | 3.769 | 3.769 |
フレーム型式 | アンダーボーン | アンダーボーン |
キャスター角 | 26°30 | 26°30 |
トレール量 (mm) | 71 | 71 |
ブレーキ形式(前) | 機械式リーディングトレーリング | 機械式リーディングトレーリング |
ブレーキ形式(後) | 機械式リーディングトレーリング | 機械式リーディングトレーリング |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク | テレスコピックフォーク |
懸架方式(後) | ユニットスイング式 | ユニットスイング式 |
タイヤ(前) | 80/100-10 | 80/100-10 |
タイヤ(前)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(前)荷重指数 | 46 | 46 |
タイヤ(前)速度記号 | J | J |
タイヤ(前)タイプ | チューブレス | チューブレス |
タイヤ(後) | 80/100-10 | 80/100-10 |
タイヤ(後)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(後)荷重指数 | 46 | 46 |
タイヤ(後)速度記号 | J | J |
タイヤ(後)タイプ | チューブレス | チューブレス |
ホイールリム幅(前) | 2.15 | 2.15 |
ホイールリム幅(後) | 2.15 | 2.15 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) | 1.25 | 1.25 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) | 2 | 2 |
ヘッドライト定格(Hi) | 40W/40W | 40W/40W |
ヘッドライトタイプ(Hi) | PH11 | - |
テールライト定格(制動/尾灯) | 18W/5W | 18W/5W |
スピードメーター表示形式 | アナログ | アナログ |
メーター表示 |
燃料計 有 |
燃料計 有 |
車両装備 |
前後連動式ブレーキ 有 ヘルメット収納 有 シート下収納(シート下トランク) 有 キャリア 有 センタースタンド 有 |
前後連動式ブレーキ 有 ヘルメット収納 有 シート下収納(シート下トランク) 有 キャリア 有 センタースタンド 有 |
メーカー小売価格/カラーバリエーション |
126,000円(消費税抜き本体価格 120,000円) パールジェミニブルー、 シグマシルバーメタリック、 キャンディールーシッドレッド、 パールプロキオンブラック |
154,350円(消費税抜き本体価格 147,000円) パールコットンアイボリー、 アンタレスグリーンメタリック、 シグマシルバーメタリック、 パールプロキオンブラック、 キャンディールーシッドレッド |
国内年間計画販売台数 |
40,000台 ※ホンダ ディオの年間販売計画台数の推移は、こちら。 |
35,000台 |
製造国 | 中国 | 中国 |
DioのAF62(5代目)とAF68(6代目)の違いを比較
- AF68のエンジンには、電子制御燃料噴射システム(PGM-FI)が新たに採用。様々な走行条件にコンピューター制御で最適な燃料を供給するものです。
- AF68になって燃費は、約12%向上。AF62の燃費が65km/L(30km/h)。AF68が73km/L(30km/h)。
- AF68は、マフラー内にキャタライザーを採用し、平成18年国内二輪車排出ガス規制に適合させた。
- AF68は、新たにブラックとブラウンのツートーンのシートを採用。
- AF68には、新デザインの「Dio」のロゴをサイドカバーにあしらい質感を高める。
●タイプグレード名
Dio(5代目) → Dio(6代目)
●モデルチェンジ区分
カラーチェンジ → マイナーチェンジ
●型式
BA-AF62 → JBH-AF68
●発売日
2006年2月24日 → 2007年10月30日
●車両重量 (kg)
77 → 81
●燃料消費率 国交省届出(30km/h走行時)(km/L)
65 → 73
●原動機型式
AF61E → AF67E
●最高出力回転数(rpm)
8000 → 8250
●最大トルク回転数(rpm)
6500 → 7500
●燃料供給方式
キャブレター → フューエルインジェクション
●燃料供給装置形式
VK0DB → PGM-FI
●燃料タンク容量 (L)
5 → 4.6
●満タン時航続距離(概算・参考値)
325 → 335.8
●点火装置
C.D.I.式 → フルトランジスタ式
●メーカー小売価格
126,000円 → 154,350円
AF62はキャブレター車。AF68はインジェクション(FI)。AF68のメーターパネルには、FIというランプがあります。
AF62は従来のキャブ車(負圧式)。AF68はインジエクション車(電子制御)。AF62とAF68は燃料噴射装置が違います。 さらにAF68のマフラーには触媒があり平成18年国内二輪車排出ガス規制をクリアした車両です。
大きな違いは燃料の供給装置です。AF62の時は、キャブでしたがAF68になってインジェクション(FI)に変わりました。性能の面では、大して変わりませんがインジェクション(FI)の方が始動性が良かったり長期間放置しても復活させやすいというメリットがあります。でもエンジンを改造するならキャブですね。キャブの方がパーツが安いです。
AF62とAF68は、キャブとインジュクションの違いがありマフラーも違います。AF68のマフラーは、触媒有りでAF62のマフラーは、触媒無しです。マフラーの流用は、取り付けることは、可能かもしれませんが、全然異なるパーツなので機能しないかもしれません。マフラーの値段もAF68用は31,700円、AF62用が16,100円と全然違います。
キャブレター車の良い点としては、アクセルレスポンスが良い。シンプルな構造なので故障が少なく、いきなり故障することも少ない。オーバーホール・調整が安くできる。キャブレターの交換のみでわりと簡単にパワーアップできるなどがあります。悪い点としては、気温が低い時にエンジンをかける場合、チョークを引く必要がある。標高の高い場所など環境の変化よって少し調子が変わることがあります。次にインジェクション車の良い点としては、環境の変化よって調子が変わらない。エンジン始動が楽。メンテナンスもほとんど必要ありません。もしトラブルが発生してもキャブレターに変えることができます。悪い点としては、いきなり故障をすることがあり、コンピューター関連の故障が多いです。故障すると部品交換になることが多いですが部品代が高いです。また改造してパワーアップシたい場合もパーツが少なく値段も高いです。
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