ギアとギアパーキングスタンド仕様の違いを比較
ヤマハ ギアの歴史
1994年9月1日に「ギア」が新登場。また車体を持ち上げることなく直立したまま簡単にスタンドがけと解除ができる「ギア パーキングスタンド」も発売。型式は、A-4KN
初代ギア。オートマチックミッションのビジネススクーターとして登場。3AA型BW’S50に搭載のエンジンをベースとした50cc縦型シリンダー2ストロークを搭載。メットイン機構を採用せずにシート下は、9Lのガソリンタンクとした。接地面の広いパーキングスタンドやルーフ、リアトランクなどを仕様別に用意し、幅広いニーズに応えるべくラインナップを展開。車体色は、1色(ライトグレーソリッド4)。
ギアとギアパーキングスタンド仕様の違いの比較は、こちら。
1996年6月に「ギア」と「ギア パーキングスタンド」をマイナーチェンジ。また「ニュースギア」をタイプ追加。
サイドスタンドとパーキングロックを標準装備し、リアデッキの荷かけフックを追加し、シート形状を変更。オプション設定のグリップヒーターの取り付けを考慮して発電能力を高めた。車体色は、「ギア」が2色(ブルーイッシュブラックカクテル、ライトグレーソリッド4)。その他は、1色(ライトグレーソリッド4)。
1997年7月に「ニュースギア グリップウォーマー」をタイプ追加。
グリップヒーターを標準装備したモデル。車体色は、1色(ライトグレーソリッド4)。
1999年12月1日に「ギア」と「ギア パーキングスタンド」と「ニュースギア」と「ニュースギア グリップウォーマー」をマイナーチェンジ。型式は、BB-UA03J
2代目ギア。平成10年排出ガス規制の適合のため、排出ガス浄化システムを採用。分割設計マフラーを採用。リアブレーキのドラム径を110mmから130mmに拡大。傾斜した路面でも扱いやすい新型サイドスタンドを採用。車体色は、1色(ライトグレーソリッド4)。
2003年9月25日に特別・限定仕様の「ギア ブラックエディション」を期間限定で販売。
車体色は、1色(ブラックメタリックX)。
2004年8月5日にカスタム仕様の「ギアC」をタイプ追加。
ギアをベースに、クロムメッキを施したパイプハンドル、速度計・別体燃料計、化されたフロントフェンダー、ブラック塗装のアルミホイール&フロントフォークの採用し、インテリア&リアデッキのブラック化などを施してストリート感を強調したモデル。車体色は、2色(ブラックメタリックX、ビビッドレッドカクテル1)。
ギアとギアCの違いの比較は、こちら。
2005年9月30日に「ギア」と「ギアC」と「ギア パーキングスタンド」と「ニュースギア」をマイナーチェンジ。
フロントフォークアウターチューブの塗装色が変更された。車体色は、「ギアC」だけ2色(ブラックメタリックX、ビビッドレッドカクテル1)。他は、1色(ライトグレーソリッド4)。
2007年10月12日に「ギア」と「ニュースギア」をフルモデルチェンジ。型式は、JBH-UA06J
3代目ギア。生産を台湾山葉機車工業に移管。車体デザインは、フロントと荷台部分に大きな変更があり、新たにマルチリフレクタ式ヘッドライト、ヘッドライトステーを兼ねたフロントキャリアなどを採用。エンジンは、原付1種を対象にした平成18年排出ガス規制に適合するため、新型の水冷4ストロークF.I.採用オートマチックエンジンとなった。車体色は、1色(ホワイトソリッド6)。
2008年3月30日に「ギア パーキングスタンド」をフルモデルチェンジ。
「ギア」と「ニュースギア」に5ヶ月遅れで「ギア パーキングスタンド」もフルモデルチェンジ。
2015年5月25日に「ギア」と「ギア パーキングスタンド」と「ニュースギア」をマイナーチェンジ。型式は、JBH-UA07J
4代目ギア。燃料供給系に効率よい燃焼を促進させる「O2フィードバック制御」を新しく採用。約17%燃費が向上。エンジン出力や登坂時の性能も適正化。クランクシャフトなども変更されエンジン本体の信頼性が向上。サイドスタンドとニュースギアのリヤキャリアが形状変更。車体色は、1色(ホワイトソリッド6)。
2017年5月29日に「ギア」と「ギア パーキングスタンド」と「ニュースギア」をマイナーチェンジ。型式は、2BH-UA08J
平成28年排出ガス規制に適合し、型式が2BH-UA08Jに変更された。他にも車体の車名ロゴ色が変更された。車体色は、1色(ホワイトソリッド6)。
2022年12月9日に「ギア」と「ギア パーキングスタンド」と「ニュースギア」をカラーチェンジ。
多岐にわたる用途に似合うように車体ロゴのカラーをシンプルで親しみのあるグレー(フロストシルバー)に変更。車体色は、1色(ホワイトソリッド6)。
ここでは、
1994年9月1日発売のヤマハ ギア(型式 A-4KN)と
1994年9月1日発売のヤマハ ギアパーキングスタンド仕様(型式 A-4KN)
の違いを比較しました。
ギア(型式 A-4KN)とギアパーキングスタンド仕様(型式 A-4KN)のスペックの違いを比較
※数字が大きい方をこの色にしています。
タイプグレード名 | GEAR | GEAR Parking Stand |
---|---|---|
モデルチェンジ区分 | 新登場 | 新登場 |
型式 | A-4KN | A-4KN |
発売日 | 1994年9月1日 | 1994年9月1日 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 1850 | 1850 |
全幅 (mm) | 650 | 650 |
全高 (mm) | 1035 | 1035 |
ホイールベース (mm) | 1270 | 1270 |
最低地上高(mm) | 90 | 90 |
シート高 (mm) | 720 | 720 |
乾燥重量 (kg) | 78 | 80 |
車両重量 (kg) | 88 | 93 |
最小回転半径(m) | 1.8 | 1.8 |
乗車定員(名) | 1 | 1 |
燃料消費率 国交省届出(30km/h走行時)(km/L) | 67 | 67 |
原動機型式 | 4KN | 4KN |
原動機種類 | 2ストローク | 2ストローク |
気筒数 | 1 | 1 |
シリンダ配列 | 単気筒 | 単気筒 |
冷却方式 | 空冷 | 空冷 |
排気量 (cc) | 49 | 49 |
2スト・吸気形式 | ピストンリードバルブ | ピストンリードバルブ |
内径(シリンダーボア)(mm) | 40 | 40 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 39.2 | 39.2 |
圧縮比(:1) | 7.1 | 7.1 |
最高出力(PS) | 5 | 5 |
最高出力回転数(rpm) | 6500 | 6500 |
最大トルク(kgf・m) | 0.57 | 0.57 |
最大トルク回転数(rpm) | 6000 | 6000 |
燃料供給方式 | キャブレター | キャブレター |
燃料供給装置形式 | Y14P | Y14P |
燃料タンク容量 (L) | 9 | 9 |
燃料(種類) | レギュラーガソリン | レギュラーガソリン |
満タン時航続距離(概算・参考値) | 603 | 603 |
エンジン始動方式 | セルフ・キック 併用式 | セルフ・キック 併用式 |
点火装置 | C.D.I.式 | C.D.I.式 |
点火プラグ標準搭載・型式 | BR7HS | BR7HS |
点火プラグ必要本数・合計 | 1 | 1 |
エンジン潤滑方式 | 分離給油(2スト) | 分離給油(2スト) |
2ストエンジンオイルタンク容量 | 1.4 | 1.4 |
クラッチ形式 | 乾式・多板・遠心 | 乾式・多板・遠心 |
変速機形式 | Vベルト式・無段変速 | Vベルト式・無段変速 |
変速機・操作方式 | 自動変速 | 自動変速 |
1次減速比 | 4 | 4 |
2次減速比 | 3.666 | 3.666 |
フレーム型式 | パイプバックボーン | パイプバックボーン |
キャスター角 | 26°00 | 26°00 |
トレール量 (mm) | 78 | 78 |
ブレーキ形式(前) | 機械式リーディングトレーリング | 機械式リーディングトレーリング |
ブレーキ形式(後) | 機械式リーディングトレーリング | 機械式リーディングトレーリング |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク | テレスコピックフォーク |
フロントフォークタイプ | 正立フォーク | 正立フォーク |
懸架方式(後) | ユニットスイング式 | ユニットスイング式 |
タイヤ(前) | 90/90-12 | 90/90-12 |
タイヤ(前)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(前)荷重指数 | 44 | 44 |
タイヤ(前)速度記号 | J | J |
タイヤ(前)タイプ | チューブレス | チューブレス |
タイヤ(後) | 110/90-10 | 110/90-10 |
タイヤ(後)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(後)荷重指数 | 51 | 51 |
タイヤ(後)速度記号 | J | J |
タイヤ(後)タイプ | チューブレス | チューブレス |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) | 1.5 | 1.5 |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) | 1.75 | 1.75 |
ヘッドライト定格(Hi) | 30W/30W | 30W/30W |
テールライト定格(制動/尾灯) | 21W/5W | 21W/5W |
スピードメーター表示形式 | アナログ | アナログ |
車両装備 |
センタースタンド 有 |
センタースタンド 有 |
メーカー希望小売価格/カラーバリエーション | - | - |
販売計画台数(国内・年間) |
-台 ※ヤマハ ギアの年間販売計画台数の推移は、こちら。 |
-台 |
ギアとギアパーキングスタンド仕様の違いを比較
1994年9月1日の登場時には、標準仕様(BA50)と、パーキングスタンド仕様(BA50S)がラインナップされた。
ギア(BA50)は、小口の宅配用途を想定したビジネススクーターで、そのギアにタイプ設定されたのが「ギア パーキングスタンド仕様(BA50S)」。ギアが開発された時に、女性が宅配業務で使うことを想定し、荷物を積んだ状態でメインスタンド(センタースタンド)を持ち上げるのが大変でも、容易な方法で車体を直立させたまま駐車することができるように装備された機能が「パーキングスタンド」。操作方法は、乗車した状態でフットボードのレバーを踏み下ろすだけ。サイドスタンドだと車体が傾いて荷物が落ちてしまうことがあるので利便性の高い装備だった。
パーキングスタンド仕様(BA50S)に装備されたパーキングスタンドは、サイドスタンドのように車体の左右を支え、同時にリアブレーキブレーキをかけて前後の動きを抑える仕組み。メインスタンドと違って車体を持ち上げないので重い荷物を載せたままでも楽にメインスタンドと同じように安定駐車できる。しかもサイドスタンドと違って直立するから荷物の積み下ろしもそのままOK。操作は、リアブレーキブレーキレバーと片足一本のツーアクション。スタンドがけも解除も簡単にできる。つまりメインスタンドとサイドスタンドの良い部分をあわせた画期的なシステム。
メインスタンドは、標準仕様(BA50)にも標準装備されてるし、サイドスタンドも必要なら標準仕様(BA50)にオプション設定されている。
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