NMAXとPCXハイブリッドの違いを比較
ヤマハ NMAXの歴史
2016年3月18日に「NMAX」の日本仕様が新登場。型式は、EBJ-SE86J
2015年1月に生産国のインドネシアの現地仕様として155cc版が発表されていたが、日本仕様は2016年3月18日に発売。新開発の「BLUE CORE」エンジンを搭載し、高回転域への対応として可変バルブ機構の「VVA」を装備した4バルブの水冷仕様。排気量は、155cc版のエンジン(内径58mm)を52mmにボアダウンして対応。前後13インチ、前後ディスクブレーキ、ABSは標準装備。ヘッドライト、ストップ&テールランプにLED、容量約24リットルのシート下スペース、メーターは、液晶マルチファンクションディスプレイを採用。車両重量は、127kg。製造は、インドネシア。車体色は、「レッドメタリック7」、「ホワイトメタリック6」、「マットイエローイッシュグレーメタリック2」、「ブラックメタリックX」の全4色。
NMAXとNMAX155の違いの比較は、こちら。
2017年8月21日にマイナーチェンジ。型式は、2BJ-SED6J
「NMAX ABS」をカラーリングの変更と平成28年度国内排出ガス規制へ適合し発売。従来モデルよりWMTCモード値の燃料が45.2km/L→43.6km/Lへダウン。価格が約1万円アップ。新色の「ブラックメタリックX」「マットディープレッドメタリック3」と従来色の「ホワイトメタリック6」をあわせた全3色。従来モデルからABSは装備されていたが、ここからモデル名に「ABS」が付いた。
NMAXの「型式EBJ-SE86J」と「型式2BJ-SED6J」の違いを比較
2018年2月10日にカラーリングを変更。
新色の「ビビッドパーリッシュブルーカクテル5」と「マットグレーメタリック3」と従来色の「ホワイトメタリック6」をあわせた全3色。
2019年6月28日にカラーリングを変更。
新色の「ホワイトメタリック6」と「マットグレーメタリック3」と従来色の「ビビッドパーリッシュブルーカクテル5」をあわせた全3色。
2020年4月25日にカラーリングを変更。
新色の「マットダークパープリッシュブルーメタリック5」と従来色の「マットグレーメタリック3」と「ホワイトメタリック6」をあわせた全3色。
2021年6月28日にフルモデルチェンジ。型式は、8BJ-SEG6J
外観のデザインは、全体的にシャープな印象に変更。新たにトラクションコントロールシステムを採用した平成32年排出ガス規制適合の新「BLUE CORE」エンジンを採用。静かなエンジン始動・再始動が可能な「Smart Motor Generator system」やアイドリングストップシステムを採用。新フレームと快適な乗り心地を支える前後サスペンションを採用。シート下トランク容量は、24リットルから23リットルになった。着信通知や燃費管理が可能なスマホ用アプリを採用。車体色は、全4色(ホワイトメタリックB、パステルダークグレー、マットダークグレーメタリック8、マットダークパープリッシュブルーメタリック5)。
NMAXの2021年6月28日のフルモデルチェンジ前後の違いの比較は、こちら。
2022年9月30日にカラーチェンジ。
車体色は、新色3色(マットダークグレーメタリック8、ホワイトメタリック6、マットダークブルーイッシュグレーメタリック4)の設定。
2023年8月22日にカラーチェンジ。
車体色は、新色1色(ダルブルーメタリックC)、既存色2色(マットダークブルーイッシュグレーメタリック4、マットダークグレーメタリック8)の設定。
ホンダ PCXハイブリッドの歴史
2018年9月14日に「PCXハイブリッド」が新登場。型式は、2AJ-JF84
量産用オートバイでは世界初となるハイブリッドシステムを搭載。容量23Lのメットインスペース後方に48Vリチウムイオンバッテリーを搭載し、ACGスターターに駆動アシストの機能を追加。変速モードを、適度なアシストで低燃費に寄与するDモードと、アシストを強めてよりスポーツ性を高めたSモードに切換が可能。PCX150にオプション設定された前輪のみ動作するABSを標準装備。車両重量は、135kg。製造は、ベトナム。車体色は、1色(パールダークナイトブルー)の設定。
2021年1月28日にフルモデルチェンジした「PCX e:HEV」を発売。型式は、2AJ-JK06
PCXハイブリッドがフルモデルチェンジされ名称が「PCX e:HEV」になった。エンジン始動などで用いられるACGモーターが駆動力のアシストを行うところなど、ハイブリッドシステムの基本は踏襲したがエンジンは、新型の水冷単気筒となり、4バルブ化された。後輪のスリップを抑制する Honda セレクタブルトルクコントロールを採用。ABS付きのブレーキは前後ともディスク式となった。リアのホイールは、前モデルまでの14インチから13インチにサイズダウン。タイヤの幅は、前後とも1サイズアップされた。フロントポケットに「USB Type-C」の充電ソケットが設けられた。シート下スペースの容量が1リットル増え24リットルとなった。車体色は、1色(パールジャスミンホワイト)。
ここでは、
2018年2月10日発売のヤマハ NMAX ABS(型式 2BJ-SED6J)と
2018年9月14日発売のホンダ PCXハイブリッド(型式 2AJ-JF84)
の違いを比較しました。
NMAX ABS(型式 2BJ-SED6J)とPCXハイブリッド(型式 2AJ-JF84)のスペックの違いを比較
※数字が大きい方をこの色にしています。
タイプグレード名 | NMAX ABS | PCX HYBRID |
---|---|---|
モデルチェンジ区分 | カラーチェンジ | 新登場 |
型式 | 2BJ-SED6J | 2AJ-JF84 |
発売日 | 2018年2月10日 | 2018年9月14日 |
仕向け・仕様 | 国内向けモデル | 国内向けモデル |
全長 (mm) | 1955 | 1952 |
全幅 (mm) | 740 | 745 |
全高 (mm) | 1115 | 1105 |
ホイールベース (mm) | 1350 | 1315 |
最低地上高(mm) | 135 | 137 |
シート高 (mm) | 765 | 764 |
車両重量 (kg) | 127 | 135 |
最小回転半径(m) | 2 | 1.9 |
乗車定員(名) | 2 | 2 |
燃料消費率 国交省届出(60km/h走行時)(km/L) | 50.5 | 55 |
燃料消費率 WMTCモード値(km/L) | 43.6 | 51.9 |
原動機型式 | E31AE | JF84E-K96 |
原動機種類 | 4ストローク | ハイブリッド |
気筒数 | 1 | 1 |
シリンダ配列 | 単気筒 | 単気筒 |
冷却方式 | 水冷 | 水冷 |
排気量 (cc) | 124 | 124 |
カム・バルブ駆動方式 | OHC(SOHC) | OHC(SOHC) |
気筒あたりバルブ数 | 4 | - |
内径(シリンダーボア)(mm) | 52 | 52.4 |
行程(ピストンストローク)(mm) | 58.7 | 57.9 |
圧縮比(:1) | 11.2 | 11 |
最高出力(kW) | 9 | 9 |
最高出力・エンジン(kW[PS]/rpm) | 9.0[12]/7,500 | 9.0[12]/8,500 |
最高出力・モーター(kW[PS]/rpm) | - | 1.4[1.9]/3,000 |
最大トルク・エンジン(N・m[kgf・m]/rpm) | 12[1.2]/7,250 | 12[1.2]/5,000 |
最大トルク・モーター(N・m[kgf・m]/rpm) | - | 4.3[0.44]/3,000 |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | フューエルインジェクション |
燃料供給装置形式 | - | PGM-FI |
燃料タンク容量 (L) | 6.6 | 8 |
エンジン始動方式 | セルフスターター式 | セルフスターター式 |
点火装置 | フルトランジスタ式 | フルトランジスタ式 |
点火プラグ標準搭載・型式 | CPR8EA-9 | - |
点火プラグ必要本数・合計 | 1 | - |
搭載バッテリー・型式 | YTZ7V | - |
バッテリー容量 | 12 V 6.0Ah 10HR | - |
エンジン潤滑方式 | ウェットサンプ式 | - |
エンジンオイル容量※全容量 (L) | 1 | - |
エンジンオイル量(オイル交換時) (L) | 0.9 | - |
推奨エンジンオイル(SAE粘度) | 10W-40 | - |
ドレンボルト呼び径(mm) | 12 | - |
クラッチ形式 | 乾式・多板・遠心 | - |
変速機形式 | Vベルト式・無段変速 | Vベルト式・無段変速 |
1次減速比 | 1 | - |
2次減速比 | 10.208 | - |
フレーム型式 | バックボーン | ダブルクレードル |
キャスター角 | 26°00 | - |
トレール量 (mm) | 92 | - |
ブレーキ形式(前) | 油圧式ディスク | 油圧式ディスク |
ブレーキ形式(後) | 油圧式ディスク | 機械式リーディングトレーリング |
懸架方式(前) | テレスコピックフォーク | テレスコピックフォーク |
フロントフォークタイプ | 正立フォーク | - |
懸架方式(後) | ユニットスイング式 | ユニットスイング式 |
ショックアブソーバ本数(後) | 1 | - |
リアサスペンションストローク(mm) | 86 | - |
タイヤ(前) | 110/70-13 | 100/80-14 |
タイヤ(前)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(前)荷重指数 | 48 | 48 |
タイヤ(前)速度記号 | P | P |
タイヤ(前)タイプ | チューブレス | チューブレス |
タイヤ(後) | 130/70-13 | 120/70-14 |
タイヤ(後)構造名 | バイアス | バイアス |
タイヤ(後)荷重指数 | 57 | 55 |
タイヤ(後)速度記号 | P | P |
タイヤ(後)タイプ | チューブレス | チューブレス |
ホイールリム形状(前) | MT | - |
ホイールリム幅(前) | 3 | - |
ホイールリム形状(後) | MT | - |
ホイールリム幅(後) | 3.5 | - |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・前) | 1.5 | - |
タイヤ標準指定空気圧(乗車定員時・後) | 2.25 | - |
ヘッドライトタイプ(Hi) | LED | LED |
テールライトタイプ | LED | LED |
スピードメーター表示形式 | デジタル | デジタル |
メーター表示 |
燃料計 有 エンジン回転計 有 時計 有 ツイントリップ 有 |
燃料計 有 時計 有 |
車両装備 |
アンチロックブレーキ(ABS) 有 可変バルブ機構 有 シート下収納(シート下トランク) 有 |
アンチロックブレーキ(ABS) 有 走行モード切り替え 有 アイドリングストップ 有 DCソケット 有 シート下収納(シート下トランク) 有 |
メーカー小売価格/カラーバリエーション |
351,000円(本体価格 325,000円/消費税26,000円) ビビッドパーリッシュブルーカクテル5、 マットグレーメタリック3、 ホワイトメタリック6 |
432,000円(消費税抜き本体価格 400,000円) パールダークナイトブルー |
国内年間計画販売台数 |
6,000台 ※NMAXの年間販売計画台数の推移は、こちら。 |
2,000台 |
製造国 | インドネシア | ベトナム |
左がNMAX ABS(型式 2BJ-SED6J)
右がPCXハイブリッド(型式 2AJ-JF84)
NMAXとPCXハイブリッドの違いを比較
●車両重量と最高出力と最大トルク
NMAX 127kg
エンジン 12ps/7500rpm | 12N・m/7250rpm
PCXハイブリッド 135kg
エンジン 12ps/8500rpm | 12N・m/5000rpm
モーター 1.9ps/3,000rpm | 4.3N・m/3,000rpm
motor-fanの記事(2018/12/29)
●加速力比較
車種/距離 | 50m | 100m | 200m | 300m | 400m | 500m | 最高速 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
PCX ハイブリッド | 5.112秒 | 8.347秒 | 13.221秒 | 17.455秒 | 21.348秒 | 25.032秒 | 105.68km/h |
NMAX | 5.203秒 | 8.383秒 | 13.172秒 | 17.406秒 | 21.341秒 | 25.121秒 | 102.34km/h |
motor-fanの記事(2018/12/29)
●50km/h→0km/h 制動力比較
PCX ハイブリッド7.9m(10.5m)
NMAX7.7m(9.5m)
※2回ずつテスト。制動距離の短い方を採用。( )内は普通のライダー代表のテスト結果。
JF84は、再アシストを使わなければ、80km/hまでの加速は、NMAXのが少し速いみたいだね。やはりVVAは、強い。でも再アシストを使えばNMAXと同等かそれを少し上回るかも。法定速度までの速さでは、NMAXが上になっちゃうよ。電動アシスト効かない範疇だからね。素のエンジンパワーの差だけの話になる。
車種 | 変速比Low-High | ギヤ比 | タイヤサイズ | タイヤ外周 |
---|---|---|---|---|
NMAX | 2.326-0.731 | 1.00/10.208 | 130/70-13 | 1609 |
NMAX155 | 2.248-0.708 | 1,00/10.208 | 130/70-13 | 1609 |
旧PCXHV | 2.550-0.810 | 3.312/3.214 | 120/70-14 | 1645 |
●シート高
NMAX 765mm
PCXハイブリッド 764mm
●タンク容量
NMAX 6.6L
PCXハイブリッド 8L
●燃費WMTCモード値
NMAX 43.6km/L
PCXハイブリッド 51.9km/L
●航続距離
NMAX 6.6L × 43.6km/L =287.76?km
PCXハイブリッド 8L × 51.9km/L =415.2km
2020年4月21日時点で京都のバイク屋で
「NMAX」の新車の車体価格が31.5万円。乗り出し価格が34.45万円。
「PCXハイブリッド」の新車の車体価格が40万円。乗り出し価格が42.9万円。
NMAXは、前後ディスクブレーキ。
PCXハイブリッドは、前だけディスクブレーキ。
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